この映画は・・・2
もののけ姫
バブル崩壊の痛みが常態と化し、大人も子供も先行きが見えない日本では、特にその傾向が顕著だった。
そんな時に、なぜあらためて絶望を語る必要があります。
残酷で、未消化で、結論を出さずに放りっぱなしにするような映画を作る意味がどこにあります。
同時期に公開された『エヴァンゲリオン』完結編がヒットするご時勢なら、逆にカウンターとなる希望を描き出すのがクリエイターの役目ではないか。
かつて『ルパン三世カリオストロの城』や『天空の城ラピュタ』で娯楽の王道を提示してみせた宮崎駿になら、それができたはずだ。
いや、やってみせるのが彼の責務ではなかったかと。